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憲法

表現行為と萎縮的効果(特定表現に対する不利益取り扱い)

H27年司法試験憲法の出題趣旨より引用です。私人が特定の表現行為を行ったことにより不利益な取り扱いを受けた場合に「一般に当該問題について意見等を述べることを萎縮させかねないこと(表現の自由に対する萎縮効果)をも踏まえた検討」することが求めら…

「剣道」の不受講判決を読む

最高裁平成8年3月8日第二小法廷判決について検討します。この判決は、エホバの証人に入信している学生Xが、信仰上の理由により、剣道の授業を受講しなかったところ、これについて代替措置が講じられず、欠席扱いとなった結果、原級留置処分とされた事案…

最近流行していると思われる憲法答案のスタイルについて

受験生の答案を添削していると、最近以下のような憲法答案のスタイルが流行しているようです。 <流行の答案スタイル(※便宜上の呼称です)> 法n条は、①・・・を禁止しているところ、②・・・は「表現」(憲法21条1項)にあたるため、表現の自由を規制す…

文面審査のポイント

この記事では違憲審査基準の一類型である文面審査について解説します。 | 違憲審査基準とは 司法試験の「憲法」では法令の憲法適合性が問われます。この憲法適合性を判断するための基準を(法令違憲の)違憲審査基準とします。違憲審査基準は①文面審査と②実…