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予備試験択一試験お疲れさまでした

司法試験予備試験受験生の皆様、択一式試験お疲れさまでした。さっそく自己採点を行っているところかと思います。択一に合格した場合、論文式試験までの時間は限られています。その間に、択一に傾いた「思考の癖」を論文に戻さなければなりません。まずは択一と論文の違いを確認しておきましょう。

【択一と論文の違い】

①択一は単一論点の出題が多いが、論文は論点の相互関係を問う問題が多い

②択一はキーワードに反応すれば正解を導けるが、論文は(最低限規範くらいは)文字情報を正確に再現しないといけない

③択一は全範囲から網羅的に出題されるが、論文は出やすいところがある程度決まっている

④択一は試験中に条文を参照できないが、論文は参照できる

 

論文対策のスタートはいろいろあるかと思いますが、まずは、解きなれた論文過去問を1年分でよいので全科目検討してみるとよいでしょう。択一と頭の使い方が全く異なるのでよいリハビリになります。その上で各科目全範囲の論点名と規範を網羅的に確認しています。「久しぶり」という感覚のものがあれば記憶から漏れている可能性が高いため注意が必要です。過去問や論点チェックの際には「必ず」条文を引くようにしましょう。ここから本試験までの間にどれだけ条文を引くことができるかが勝負になります。なお「発見しにくい条文」は条文番号を付箋に書いて壁に貼り付けておくなどして対応しましょう。本試験までの時間は限られているので今出会った条文に次に出会うのは本試験後かもしれません。見つけた弱点は全て叩き潰すつもりで対応しましょう。

 

予備試験の本番はここからです。一息ついたら、間髪入れずに論文対策に向けて突っ走ってください。応援しています。